無為療法の定義



無為療法とは

健全な無意識の活動を呼び戻し、脳の健康を回復する療法です。禅の悟りとほぼ同一線上にあり、言葉を避け、体を動かし、健全な無意識の活動を促進して健康世界に戻します。

「無」とは
半無意識的動きを意味します。我々日常動く時はほとんど難しい判断を必要としない。言わば脳の省エネの動きで、我々が生来蓄積して来た手続き記憶で動作している。これを「体がおぼえた」と言いますが、宣言的記憶(知識としての記憶)とは対極の理屈を離れた、まさに体がおぼえた記憶です。この体で覚えた動きが神経症者では影を潜めていて、彼等の生活を困難にしている。

健康な人では体が自然に動き体が軽い。それは彼等には強迫観念が存在しないからです。我々もそうなりたいが、強迫観念は中々消えない。ならば強迫観念はそのままにして、動きを先にしたらどうか。一見難しいように見えるが、我々にも蓄積してきた手続き記憶がある。ひょっと立ち上がって何かをしてみたら、自分にも健康な人と同じ自然な体の動きがあるのを確認するでしょう。

「無」が何故健康を生むか
我々が「無」の動きをしている時は、大脳基底核とか小脳からの手続き記憶により体は動いている。この場合、神経症の原因たる前頭葉からの過剰命令はゼロに近いから、強迫観念は一時的に静まった状態です。我々の脳も体と本質的に同じで、本来健康を保つようにできている。過剰反応する前頭葉を一時的に冷やすことにより、脳は次第に安定を保つようになります。

ただ、このような説明を読んで説明どおりに実行すれば神経症が治ると思って実行すると、結果は逆になる。何故なら、貴方の前頭葉は健康でなく、判断を間違えるからです。いらぬ前頭葉の介入を阻止して、ただ黙って立ち上がり何かをするだけです。


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