神経症治しの原点



治しの原点
治しの原点とは、一にも二にも、神経症治療行為を停止することです。そもそも治療行為をしなければ、神経症は最初から発症しなかったのだ。治し行為をしたから、治しの努力が強迫観念を強化し、強化された強迫観念が更なる治しを要求すると言う、マッチポンプ状態になっていた。

この無駄な努力を、今直ちに停止しないとならない。何故なら、神経症脳とは薬物依存症の脳と同じで、治療行為と言う薬物に依存して離れられなくなっているからです。少しでも治療行為止めると、激しい不安を起こす状態だ。
離脱症状が苦しいから治療行為を続け、治療行為を続けるから離脱症状が余計に苦しくなると言う悪循環に入り、人生は一気に下り坂になる。これを避けるために、ある時点で強制力をかけてでも治療行為停止しないとならない。

治療行為停止の副作用
薬物依存症の離脱症状は激しく、時に命に関わると言う。彼等の脳では生理機能が変化していて、薬物摂取をいきなり停止すると脳が新しい神経伝達物質の濃度に適応出来なくなるからだ。
神経症の場合は、命に関わる離脱症状には襲われないが、今まで寄りかかっていた悪い癖が急になくなり、所在がなくなったような不安定感に襲われる。

明らかな回復
治療行為を停止すると直ぐ神経症回復の道に入り、その変化は気分の安定化で分かる。治療行為をしている時は、不安のレベルは何時も高く、心は何処か緊張していたはずだ。
雑用も不安を解決するためにしていたから、不必要なものをやり、所詮不自然な雑用であるから、少しでも空しさを感じると一気にやる気を失った。

しかし回復起動に入った雑用ではもはや空しさはない。無駄に動かないから体力の消耗もない。気分は安定し、フラッシュバックは消え、気持ちが平になる。雑用が自然に見えるようになり、何時雑用を開始したか一々覚えていない。
このような状態では、心はすでに自由であり、我々は神経症の外側にいる。生活全般を考える余裕が生じて、新しい人生を開始した感があるはずだ。



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