境界領域人格障害についてのインターネット会議  

 1998年8月26日 

司会:恐らく多くの方はこの会議に始めて出席と存じます。私は司会のボッブマクミランで今夜の会議の進行係です。私達のサイトConcerned Counseling websiteに訪問されてありがとう御座いました。今夜のテーマは境界領域人格障害です。他の会議のテーマと同じくこのテーマを取り上げた理由は我々のサイトに訪れてきた人からのリクエストです。今夜のゲストはメリサ・フォード・ソンプトンMelissa Ford Thornton, author of Eclipses: Behind the Borderline Personality Disorderです。メリサさんは長年境界領域神経症に悩んでいらして回復してこれからその経験と受けた治療をお伺いしようと思います。最初にメリサさん、自己紹介と貴方のお年と背景について話して頂けませんか。

メリサ:皆さん今晩は。私は36歳で今までパブリックリレーションとメディアリレーションで働き、また創作雑誌のフリーランサーとしても働きました。

司会者:ここで未だこの境界領域神経症についてあまりご存知でない参加者の為に、かいつまんでどういう物か説明します。少し長ったらしいですが。

境界領域人格障害:対人関係、自己イメージ、感情等で常に不安定、青年初期から始まり現在にいたる色々の場面に発生する明白な衝動性で以下に挙げる物から5つかそれ以上該当する場合。

1. 人から見捨てられたと言う思いから救われる為に激しい努力をする、現実非現実を問わず
2 不安定で激しい対人関係、理想化と幻滅の間を揺れ動く
3 自己同一性障害:自己イメージ、自分であると言う感覚、長期の目的、仕事の選択、友達の選択、価値観等に長期にわたって不  安定さが見られる
4 次に挙げる自己破壊衝動の内2つ以上持っている事: 過剰消費、過剰セックス、麻薬あるいはアルコール、過食
5 度々起こる自殺行為、自殺しぐさ、自殺の脅かし、自己危害
6 情緒障害: 普通状態から鬱、イライラ、不安へのはっきりとした移行、大体数時間で移行希に数日に渡る時もある
7 慢性的な空しさ
8 不適切で激しい怒りあるいは怒りを押さえられない、かんしゃくをしばしば起こす
9 一時的ではあるが、ストレスから誘発される偏執狂的思考、あるいは分裂病的症候群

ここで注意しなければいけないのは誰でも上に挙げた傾向の一つや2つあり、特に十代の時はあります。ですから境界領域神経症ではこの傾向が激しくしかも長く数年以上続く事が条件です。

次にリチャード・コレリ博士のウェッブサイトから

境界領域人格障害を悩む人には頻繁に自己イメージ、気分、行動、親しい人との人間関係で不安定、混乱が見られる。これらが友人関係や仕事に苦難と障害をもたらす。この人達は多くは聡明で暖かく親しみ易く有能である。この好ましい態度を数年保つ事ができるが両親の死とか失恋とかの大きなストレスが起きると最早保てなくなり防御機能は破壊される。

他人との関係を強く求めるが非常に不安定で感情の動きが激しく親しい友情を維持するのが難しい。本人は往々にして他人を利用する事があり信用する事が出来ない。明らかに感情の不安定な揺れがあり、空しさを伴う鬱、イライラ、不安に襲われる。時々予期しない衝動の発作がありそれらは衝動買いであり淫らな性癖、博打、アルコール、麻薬、万引き、過食、本人を傷つける自殺願望等である。患者は時々不自然な怒り激怒を示しじっと考え込みがちになり鬱積した喪失感があり感情の爆発を押さえられない事に悩む。
自己同一感、性、人生の目的、価値観、仕事の選択、友人関係等に何時も混乱と不安定さがある。何時も心の奥底には自分が欠陥人間であると悩み、考え方、行動、感情が極端に走る傾向がある。強いストレスの下、あるいは激しい症状の場合は精神異常様の発作があり現実との乖離と異常な行動、症状が見られる。症状が軽い場合でも友人関係は難しく、仕事の成績も大変不満足なものがある。鬱が伴いそれが自殺の引き金になりうる。

司会者: メリサさん、何時頃から境界領域人格障害が現れましたか、どういう風に現れましたか。

メリサ: 恐らく子供の頃からあったと思うのですが診断が下されたのは29歳の時でした。

司会者: 病状がどんな風に進行していったのですか、そして症状はどんなだったか説明して下さい。

メリサ: 仕事でストレスを感じていました。体重を減らし早いペースで作業をして段々忍耐強さを無くし意気消沈して最後は自己危害を始めました。

司会者: ここでSecret Shame websiteから拾った情報を紹介しましょう。境界領域人格障害の人は生まれつき低いレベルのストレスに強く反応して一般の人よりその回復が遅い。過剰に反応して収まるのに時間がかかる。それに加えて彼等は自分に対する信頼感や自分の周囲が破壊されるような環境に育っている。他と研究によると境界領域人格障害は自分で作った初歩的な自己防衛メカニズムを持ち合わせる事が特筆される。その中の一つに人あるいは物を良いか悪いかの2通りにしか考えない。ある日に良いと思う事が翌日まったく悪いとかんがえる。これは更に次の症状につながる。彼等は人を認識する時に連続的あるいは関連的に理解出来ない。例えば人の行動を理解するのにその過去との関連性で捕える事が出来ない。一定期間にある人が行った行動を全体として判断が出来ず、替わりに1つ1つの意味を分析しようとする。

司会者: メリサさん。境界領域人格障害と診断される前に他の症状を患いましたか。

メリサ: 1986年に母親が自殺した後に鬱を患っています。

司会者: 貴方にとって境界領域人格障害で生きるとはどういうものですか。

メリサ: 感情が大きく振れ集中が難しく読書が出来ません。鬱状態で自殺思考や自殺計画があります。

司会者: ここで注意しますが、メリサさんは医者でありませんから皆さんに薬のアドバイスをするわけにはいきません。しかし彼女の経験を通して色々な療法を検証できます。メリサさん、貴方は貴方の感情をコントロールできますか、それともそれは絶対無理ですか。

メリサ: それは絶対無理です。心が自分の物でない感じです。

司会者: ここで幾つかのお便りがありますので紹介します。

参加者1: 貴方の自己危害を説明してくれませんか。

メリサ: 自分を傷つけて不安を和らげる行為です。切り付けたり火傷させたり打ち付けたりします。私は手首を切って自殺しようとしました。

司会者: ここで注意しなければいけないのは自己危害者が自分を傷つけるのは自殺をしようとしてするのでなく、そうする事によって不安を開放させようとするのです。前に読んだ事があるのですが、境界領域人格障害を引き起こす因子にその人の過去の経験もあるらしい。例えば性的虐待、暴行等です。メリサさんはそんな経験をしましたか。

メリサ: およそ75%の境界領域人格障害の人は性的虐待を受けています。私も長い療法を受けた後に私もそうであった事に気がつきました。

参加者2: 貴方の兄弟、結婚、子供について教えて下さい。

メリサ: 4人兄弟です。皆私より上です。15年間の幸せな結婚生活です。子供はいません。

司会者: 境界領域人格障害の一つの特徴は感情が激しく変化する事です。静かな状態からいきなり激怒へと。もしメリサさんも同じ症状なら少し語ってくれませんか。

メリサ: 同感です。ある日私は世界で最高と思い次の日の朝は起き上がる事も出来ません。しかしこれは躁鬱とは違います。

参加者3: 激怒した時に他人を傷付けないにはどうされますか。

メリサ: コントロール出来ません。暴れ、物を投げつけ打ち付け髪の毛をかき乱します。その後は薬と療法で怒りを別方向に向けるようになりました。

司会者: 自分でどうもおかしいと気がつくまでどの位長くこの症状で悩みましたか。

メリサ: 友達は私が鬱でないかと言いました。そして精神科医を紹介してくれたのですが、自分は大丈夫と思っていたので訪問しませんでした。2ヶ月後睡眠薬を飲み過ぎて集中治療室に入っていました。

参加者4: 貴方は境界領域人格障害は生まれつきだと思いますか。

メリサ: そうと思います。境界領域人格障害の1つの特徴は何か傷ついた時に感情的に過剰に反応する事です。これは年を経るに連れて悪化します。それと自殺傾向があり、どんな自殺しぐさも大変危険な兆候と専門家は判断します。

司会者: ここで質問が寄せられています。

参加者5: 貴方は子供の時どんな行動が境界領域人格障害的心理を作ったか知るようになった経験はありますか。

参加者6: 私の妻は多分境界領域人格障害と思われるのですが今日ここで妻よりむしろ自分に焦点を移した方が良いのではと思うようになりました。変えられるものを変え、変えられないものは受け入れるそして妻が彼女自身一人でいる空間を必要としているのを大事にしてやる方が良いと考えました。その意味は2−3日夜、家を空けて彼女が落ち着くのを見た方が良いのではと。つい最近気がついたのですが、5年前に結婚した時に怒った事が悪かったのかと考えているのです。

参加者7: 私の娘の場合は幾分性的虐待があったのではと思うし、それがきっと彼女の自尊心を根底から破壊したのでしょう。

参加者8: 私の子は産まれて5日の時に養子で貰った子です。その時以来大声で叫ぶ癖があるのですが今もって直りません。彼は虐待を受けた事がありません。

参加者9: 貴方はどうやって症状が起こるのを防ぎますか。自分にどう言い聞かせますかあるいは働きかけますか。

メリサ: 弁証法行動療法が私を救ってくれました。全部とは言いませんが多くの苦しい時にこのやり方が役に立ちました。

司会者:ここらでメリサさんの受けた治療法をお伺いしたいと思うのですが、弁証法行動療法に入る前にそれ以外でどんな治療を受けてどれほど効果があったのですか。

メリサ: 抗鬱剤を色々試しましたがどれも効果がありませんでした。その他に一対一療法をしました。

司会者: その一対一療法はどれほど効果があったのですかそしてどの位の期間受けたのですか。

メリサ: 長期入院です。面接療法を受け過去の分析をしました。死なない事が最終目的です。この療法によりあらゆるやり方を試す事が出来ました。最後に弁証法行動療法に行きついたのです。

司会者: 今までに有効な薬がありますか、そして今もそれを使用してますか。

メリサ: はい、抗鬱剤(パクシルとウェルブツリン)と気分安定剤、そして催眠剤です。5年間の精神科医との悪戦苦闘の末この薬の配合がもっともよく私の人生を元に戻してくれました。

司会者: そして弁証法行動療法に巡り合ったのですね。その療法を説明して頂けませんか。

メリサ: 弁証法行動療法は長い入院生活でもっとも大事な部分です。強制的なグループセッション、自己学習、役割練習等が症状の改善を目指す技術習得に役立ちました。薬以上にこの訓練が回復の基礎を築き私の救い主と言えるでしょう。

司会者: どの位入院したのですか。具体的にどの技術がもっとも効果がありましたか。

メリサ: 1年の入院です。説明すると長くなりますが自殺思考は無くなりました。手の平に氷の塊を置き握り締めるのです。最後に解けますが重大な傷を残さずに痛みだけ伴います。それをすると自分を痛めつけたい、痛み苦しんで死にたいと言う欲望が満たされるのです。他のやり方と言えば深呼吸、今の瞬間に留まる即ち注意を今に絞る、きつい運動をしたり冷水を浴びたり気持ちを安定させる為に暑い風呂に入ったり良い音楽を聞いたりして生理機能を変化させる。

参加者10: 弁証法行動療法は他の療法や薬とどう違いますか。

メリサ: これは行動療法で禁酒禁煙の為に出来た療法とは違います。マーシャ・リネハン博士の考案した方法で境界領域患者の自殺を予防する事が目的です。境界領域人格障害の約10%は実際に自殺すると言われていますし、アメリカには今100万人の患者がいます。

参加者11: 貴方はその長期の入院が必要を思いますか。入院はどのような物でしたか。

メリサ: 最初は恐ろしい経験で監禁された感じで誰も信用しませんでした。一週間後位から他の患者が私に話しかけ始めゲームにも誘ってくれました。ですから一人ぽっちと言う事ではないのですが、長期の入院は家族から見放された様にとってしまいます。人から放棄された感覚は境界領域人格障害ではもっとも一般的恐れです。2回のクリスマスと新年を家で過ごせませんでした。家族からの訪問は受けましたし夫はすごく協力的でした。境界領域人格障害を判定するのに9つの症状がありその中の5つが貴方に該当すれば貴方はそれに当たります。

参加者12: ある医者の意見では患者が6ヶ月以上入院すると病院依存症になると言うのですがどうですか。

メリサ: それは間違いないです。私もそうでしたし私が私の本の為に面接した人にもそれが認められました。病院の中ではスケジュールは決まっており正しく訓練をします。請求書の支払いをする必要がないし子供の面倒もしなくて良いのです。家ではそうではなく時間表は無いし全てが自由な時間ですが、やる事が沢山あり細細とした事、仕事、請求書とう圧倒されるほどです。そこでは心の病は許されない世界なのです。それを話すのはタブーであり恥であるのです。

司会者: 失礼ですがお伺いします。どうやって1年も入院出来たのですか。物凄く高かったでしょう。

メリサ: 仕事の量を減らして貰いたくて自分を切りつけ始めた時に前の会社の所に行ったのです。そしたら過去の実績を評価してそのまま私を首にせずに従業員名簿に置いておいてくれたのです。給料は払われませんでしたが、入院している間は社員でした。これは大変希なケースで保険会社は大抵限られた日数の入院と一定の治療法しか支払いません。心の病気は脳の病気でそれは高血圧と同じ様に薬、医者通い、正しい生活が健康を維持するのとなんの違いがありません。

参加者13: 何て言う病院に入院したのですか、そしてその病院は何処にあるのですか。

メリサ: 今は存在していません。退院した後に買収されました。ノースカロライナ州アッシュビルにあったハイランド病院です。

司会者: 貴方は会社が入院費の多くを保険でカバーしてくれたので幸運でしたね。

参加者14: 境界領域人格障害を持つ人はどれほど強くコントロールして自己危害を止めなければいけないのでしょうか。10年間も苦しんでいる人間に希望がありますか。

メリサ: 希望は常にあります。時には心が体と分離する事があります。これをDISSOCIATIONと呼びます。こんな時貴方の傷ついた体が自分自身の物と感じません。自己危害を止めるのは難しいですが弁証法行動療法の技術を使って心と体の分離を止める事が出来ます。先ず神経を集中して現在に留まり自分を傷つけたくなったら氷を握り締めて解けるまで待つ、そうすると衝動が癒されます。専門家の助言も必要です。

参加者15: 病気と貴方の夫との関係はどうですか。

メリサ: 苦しんだのは私よりむしろ夫の方でした。しかし何時も私の側にいてくれました。この病気では離婚は珍しくありません。夫は私を心配してくれてもっと頑張る様激励してくれました。

司会者: メリサさん、質問に答えてくれましてありがとう御座います。今晩は参加者が多く、或る時点で100以上の質問が寄せられています。

参加者16: メリサさん、貴方は御自分で治ったと思っていますか。

メリサ: 境界領域人格障害は一生を支配する病気です。しかし最近の研究によると年を取るに従い75%の人が症状が消えると言う報告もあります。

参加者17: 私は時々自殺したくなるのですが、自分を傷つける事はしません。自己危害をしない境界領域人格障害もあるのですか。

参加者18: 司会者に申し上げます。マーシャ・リネハン博士の本に「境界領域人格障害治療の為の訓練マニュアル」と言うのがあります。3000円です。

参加者19: 私は4歳の時から家族にとって問題な子供でした。原因は性的虐待です。この事を人に話しても誰も信じてくれません。医者に相談しても性的虐待以外に原因を求めます。今18歳で仕事も無く保険もありませんしどうしたら良いでしょうか。

メリサ: 私の家の近くにある心の問題を扱っている協会に連絡しましょう。そこには医者のリストと専門家をそろえています。貴方に比較的安い療法、あるいはただの文献や本を提供するでしょう。

参加者20: もう一度その弁証法行動療法を説明してくれませんか。特に貴方の感情爆発を止める時に。

メリサ: 現在に留まる、深呼吸、生理機能を変化させる、日記を付ける、気を紛らわす、友達に電話をかける、猫と遊ぶ、その他なんでも効果がある物をしてみる。

参加者21: その様なやり方が貴方の症状にどう役立つのですか。私の娘も同様の事を症状を押さえる為にします。

メリサ: 現在に留まるとは何時も貴方が今何処にいて何をしているかに注意を払う事です。例えば「私は今皿を洗っている、皿を洗浄液の中に入れる、皿を水ですすぐと手が冷たく感じる」としっかり確認するのです。よければ声を出してするのです。効果があります。もし雷で気持ちがそれた時、あるいはどうしようと身構えた時には「私は雷雨が嫌いだ、大嫌いだ」と自分の反応を確認するのです。

参加者22: 境界領域人格障害の専門家で今有名な医者を探すのに何か良い方法がありますか。

メリサ: 電話帳の精神医療協会を調べれば出ています。私の書いた本の終わりにも載せています。もし最寄りの医者が見つからない場合は私の本の巻末に記載している先生が電話あるいはファックスで相談に乗ってくれます。それも難しい場合は先生が本とか紹介先を持っていますし、訓練計画表等もあると思います。

司会者: 貴方は境界領域人格障害で長い事悩んでおられたのですが、どうですか、ある時点で自分の努力で医者に頼らずにコントロールして治った状態に持っていけると思いますか。

メリサ: 無理です。自殺思考がありますし危険性の高い拒食症があり危険性が高すぎます。自分自身問題があると気づいたり、そう診断されたら医者に相談すべきです。

参加者23: メリサさんの夫がどれほど貴方の助けになったか知りたいのですが、そうすれば我々も子供があるいは兄弟、知り合いの人が境界領域になった時に助けるすべになると思うのですが。

メリサ: 境界領域人格障害の人がする動作は大変危険で考えられない事をするのですが、それを認めると同時に危険な時は行動を変えさせるのも重要です。彼等に愛していると言いましょう。彼等ばかりでなく皆この病気を憎んでいると言いましょう。医者のアドバイスを続けて守りましょう。本当に危険になった時は電話で911を呼びましょう。

参加者24: 弁証法行動療法を受けるのに長期の入院が必要でしたか。

メリサ: そうは思いません。私が入院していた病院の先生の何人かはその後アッシュビルで個人開業をしています。ウィリアム先生と他の先生は始めに面接するのに良い人達でした。彼等によって専門の先生を紹介してもらえるからです。

参加者25: 私の息子についてお伺いしたいのですが、息子は自分が境界領域人格障害である事を認めないのです。

メリサ: 自分を境界領域人格障害と認めないのはこの病気の特徴です。何とか助けて医者に行くように仕向けて薬をしっかり飲んでいるか見届けましょう。もし必要なら弁証法行動療法もしましょう。境界領域人格障害と言う言葉は余り適当でないかも知れません。息子さんはそんなに危険と認識してないかも知れません。境界領域人格障害と彼に言わない方が良いですね。医者は必ず良い処方をします。

参加者26: 大事なポイントを逃しているらしいのですが。私がやると現在に留まって注意をしている状態と、もうどうしようも無い状態の中間でないかと思います。どうも上手く見えてきません。どんな状態か説明して下さい。

メリサ: もし感情が爆発しそうになったり怒りが押さえられない時は身体生理機能を変化させなさい。暖かなお風呂、優しい蝋燭の炎、音楽等。今の不安定な状態からゆっくりとくつろぐ状態に移行するのをイメージしましょう。ゆったりとした音楽は血圧を下げ呼吸回数を下げ体温を下げ貴方の気分を落ち着かせます。

司会者: どうも今晩は皆さん出席ありがとう御座いました。約2時間半に渡りメリサさんとの話し合いで皆さんとその苦しみを分かち合い、更に深く御自分を見詰め解決の糸口になったと信じます。そろそろ遅くなって来たのでこの辺でお別れにしたいと思います。

メリサ: ここに招待されたのを大変光栄に思います。皆さん、希望があるのを忘れないで下さい。有り難う御座いました。



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