- 統合失調症新薬の登場
新薬は体重増加をなくし陰性症状の改善が期待されている。
- 依存症は慢性の脳の病気か
アメリカでは薬物依存症を脳の慢性の病気と扱って来たが一向に事態は改善されてない。もう一度考え直そうの動きが出て来た。
- 腸内細菌と摂食障害
過食症の発症には腸内細菌が関連しているらしい。
- 内なるシグナル
普通感じない体の内側から伝わるシグナルに注目すると、心の問題の解消につながる可能性
- 不安の断捨離
従来のやり方とは反対に、不安を正面から抑圧するやり方が不安に苦しむ人に効果があった。
- 鬱を治す幻覚キノコ
成分のシロシビンはデフォルトモードネットワークを抑制して鬱を改善する。
- 説明出来ない肥満治療薬
普通新薬には開発のプロセスが説明できるが肥満治療薬はそれが出来ない。しかしこの薬は世の中を大きく変える革命新薬の可能性がある。
- 産後の鬱新薬
久しぶりの飲むタイプの新薬です。薬効は素早く3日で現れた女性もいる。
- 人生を簡単に良く出来るか
感謝の気持ちを述べるとか、人に語りかけるべきとか、簡単な生活の知恵が世の中には氾濫しているがほとんどは科学的根拠がないと言う。
- 思い出すべきか忘れるべきか
従来は催眠にかけてまでも過去を思い出すことによりトローマを解決できると考えられていたが、最近の研究でそれが覆された。
- 空腹雑音
糖尿病薬のオゼンピックが止まない空腹雑音を消したと言う奇跡の話。
- ドーパミン解毒
ドーパミン解毒とは一定期間スマホを見ないと言う事です。果たして何が起きるか。
- 夢遊病
夢遊病とは一般に信じられているような夢を演じて歩いているのではなく、眠りに入った比較的早い時期に起きている。
- 人生は遺伝子で決められているか
遺伝子に人生が決められているとは思いたくないが、最近の研究によるとその影響は大きいと言う。
- 加工食品と心の関係
次第に超加工食品が普通食品を浸食しているが、これが鬱、不安、糖尿病の原因になっていると報告している。
- 摂食障害は治るか
著者自身が摂食障害を患い認知行動療法を受けたがその効果に疑問を投げかけている。認知行動療法を証拠に基づいた医療ではないとはっきり言っている。
- 反芻思考の止め方
神経症治療の本質は反芻思考を如何に停止するかであるが、意外にもごく当たり前に単に停止するが正しい。
- 微生物叢と心
腸内細菌が心に影響すると言う最新の発見で、もしかしたら微生物叢を変化させることにより、神経症治療の可能性を開くかも知れない。
- 迷走神経の刺激
副交感神経でもある迷走神経を電気的に刺激すると、不安を鎮静させ気分を落ち着かせる効果があり、難治性とPTS治療への応用が期待される。
- 脳深部刺激で過食症解消
電極でわずか直径1ミリの側坐核を刺激するだけで、抑える事が出来なかったむちゃ食い衝動が消えた。
- 幻覚療法をめぐる特許戦争
これはSSRIと言われる抗鬱剤に対する幻滅でもある。セラピーを実施する部屋の色調まで特許に申請するとは。
- 抗鬱剤は 偽薬ほどの効果
今SSRIと呼ばれる抗鬱剤の見直しが始まっている。効果は 偽薬をわずかに上回る程度であるが、離脱症状が強く多くの人が苦しんでいる。
- 眼球運動による脱感作と再処理法
トローマの悪夢に合わせて眼球を動かす。脳は同時に二つの刺激を処理できないから次第に悪夢は減衰する。
- 幻覚物質によるアル中治療
LSD成分であるシロサイビンを使ってアル中を治療して効果があったと言う。面白い事に幻覚物質は依存症全てに効果あるらしい。
- スマホ多用と自傷行為
ある性同一性障害で悩む女性が、早い思春期の訪れとスマホの多用で自傷行為が始まった。
- PTSDをエクスタシーで治す
MDMAは脳に臨界状態をもたらし、そこでは記憶の書き直しが可能と言う。
- 幻覚療法に集う女性たち
女性退役軍人がメキシコのティファナにある隠れ家に集い、幻覚療法を受ける。
- 直観
物を選択する時に一々分析していたら時間がかかるし、分析地獄に陥る事もある。そこで直観が登場して我々は結構良い選択をしている。
- アファンタジア
世の中にはイメージを視覚化できない人たちがいる。これをアファンタジアと呼ぶ。彼らは無意識にイメージを何かで補完しているのでそれに気が付かない。
- LSD少量接種
LSD成分を少量接種して、幻覚を起こさずに鬱、不安を解消する。
- インセル、13年間を振り返って
インセルは13年間アメリカ国立精神衛生研究所を指揮して来たが、その成果が満足なものではなかったと率直に認める。
- ケタミンによるアル中治療
最近発表された研究によると、ケタミン点滴と心理療法を組み合わせると、重度のアルコール依存症患者の治療でその断酒期間を長引かせる効果がある事が分かった。
- 続LSDによる鬱治療
脳科学の進歩は遅々として進まない。その間を縫うように代替療法としての試みである。許される範囲内ではないか。
- ケタミン療法
元来麻酔剤でスペシャルKの名前を持つドラッグが抗鬱剤としても有効で、即効という。
- LSDによる鬱治療
毒キノコの幻覚成分を使って鬱を治すと言う。私は半分?をつけて読みますが、この記事を翻訳する気になったのは、心の病気に対する慧眼です。今までこれほど神経症の特徴を言い表す表現を見たことがなかった。
- 電気痙攣療法
最新の調査によると、電気痙攣療法は抗鬱剤、心理療法を受けると同じ位安全で副作用がないと言う。
- 瞑想への疑い
瞑想には、自己中心性の強化と言う思わぬ落とし穴があるのを知っているだろうか。
- 産後の鬱新薬
アメリカでは大体7人に一人の割合で、産後の鬱を経験する。症状として無力感、赤ちゃんに愛情が感じられない、自殺念慮等が挙げられる。慢性になると、子供の成長にも影響するし、社会的にも年間1兆4千億円の負担になっている。
- 内向性は勝てなかった
一般にパンデミックは鬱鬱としたもので、多くの人は早く抜け出したいと思っているが、ここにパンデミック歓迎と言う人もいて、彼等はどんなタイプの人たちだろうか。
- どこまでが無意識か
我々は知らず知らずの内に何かをしている時がある。心理学の実験から、無意識がその前から発動していると言うが、果たして何処からが無意識で、何処からが意識なのだろうか。
- 創造性を引き出すには
人から創造性を引き出すには適度の暇つぶしが必要と言う。
- 解離性同一性障害
今28歳のマーシャは、既に大人なのに自分自身を小さい子と呼ぶ。6年前に生まれたと感じるらしい。お母さんによると、彼女は小さい時に虐待を受けたと言う。
- 自分を愛すること
自分を良くするには自分に厳しくするべきと考え勝ちであるが、事実は反対で己を許し条件なしに愛するのが問題解決への早道である。
- 個人に合わせた脳深部刺激
個人の周波数に合わせた電気パルスを脳に、丁度心臓のペースメーカーのように送ると鬱を改善できる。
- 瞑想の効果
心の安定を目指して瞑想をするが、実際はその逆になる場合が多い。
- 性格を変える薬
スタチン、アセトアミノフェン、パーキンソン病治療薬、抗鬱剤等身の回りの薬が、我々の性格を激変する事がある。
- 心配性は有利か
不安があまり強いと生活にブレーキがかかるが、適度な不安はむしろ危険を避ける上で重要な手段である。
- 至福の死は可能か
死の間際に、エンドルフィンが分泌されて至福をもたらすと言われるが、まだ実験的に確かめられていない。
- どもりの原因
遺伝子、ドーパミン、脳内の連結に原因が絞られて来た。
- 夢を実現するには
単に幻想に浸るだけでなく、心の対比法と言う思考の癖をつける必要がある。
- 眼球運動による脱感作および再処理法
眼球を動かしながら過去を思い出す。特に安心と幸せの記憶を思い起こし、それを強化する。
- 翻訳不可能な心の病
心の病気には社会的背景があって、時々翻訳不可能な事がある。昔、神経衰弱の言葉があったが、今は使われない。何故だろう。
- コロナウイルスとBCGの関係
在オーストラリアの日本人が書いたブログであるが、鋭くBCG接種が日本及びアジアでコロナウイルスのまん延を防いでいるのを指摘。
- コロナウイルスのうわさ否定
突起タンパクの形状からして、人為的に作成されたのではなく、自然淘汰で発生したのだろう。
- 心配、ストレス、不安の違い
心配は心の部分であり、ストレスは外部脅威に対する生理的反応である。
- トランスジェンダーと遺伝子
性同一性障害を患う男女30人のDNAを調べて、脳の中で性ホルモンの分泌を指令する19の遺伝子の中に、21個の変異体を発見した。
- 先送り病
先送り病は時間管理の問題ではなくて、感情のコントロールに問題があり。
- 新しい摂食障害
オーソレクシアとは、強い健康食事への執着とその結果、栄養失調、精神的苦悶、社会的に孤立を経験する精神症状とされている。オーソレクシアが拒食症と違うのは、オーソレクシアが清浄とか徳を考えるのに対して、拒食症では単に痩せることだけを考えている。
- 大気汚染の心に対する影響
大気汚染は学生の学業不振をまねき、犯罪を増加させる。
- ドーパミン断食
ドーパミン断食とは外部から入る情報を制限し、脳内のドーパミン分泌を抑えて生活を整える修養法で、 主にパソコン、スマホ等を使わない。
- 自傷行為
1980年以降急激に自傷行為の患者が増えた。患者は精神的苦痛の緩和処置として便利に使うため、依存するようになる。
- 鬱病に対する脳深部刺激療法
電極を脳深部に垂らし電気刺激を加えると、重度の鬱病の患者の鬱を回復させ、効果は8年持続した。
- 不安治療薬の未来
今までは恐怖と言えば扁桃体であり、神経伝達物質のセロトニンを増やせば不安が鎮まると言うものであったが、最近の科学では扁桃体が作る不安回路の特定に向けて前進している。
- オルガノイド
皮膚から幹細胞を作り脳細胞に変化させる。これを成長させ数十万単位の脳細胞の塊にして脳の病気を研究する。新しい技術の誕生だ。
- 強迫行為に苦しむチャンピオン
強迫行為でありながらボクシングのチャンピオンになった女性がいる。あの汗しぶきの中で戦いながら不潔恐怖とは。
- IQの成長は止まったか
知能指数が発案されて以来100年、人間の知能指数はその間確実に向上してきた。現代の一般の人の知能指数は、1919年に生まれた人のそれに比べると、天才の水準にまで達している。果たして知能指数の向上が社会に役に立っているのか。
- インターネット依存症
今やスマホの使い過ぎは目に余る現象になって来た。既に便利を超えて、社会的損害が無視できない段階である。ゲーム依存症、ポルノ依存症と皆さん何処かに身に覚えがあるのでは。
- 内気、内向性
内気は30%遺伝子で残りは環境の影響でなる。多くは問題ないが、一部は対人恐怖に発展する。
- 脳の電流刺激
脳に直接電流や電磁波を送って脳の障害を治す療法が最近多い。果たして何処まで正しく、何処から先が怪しいか。
- 意識とは情報の統合
トノーニは情報統合理論と呼ばれる意識論を発表し注目が集まっている。未だ証明されてはいないが、検証可能で何れ判断が下されるだろう。
- 抗鬱剤、減薬の試み
抗鬱剤は止める時が難しい。離脱症状を防ぐには数か月から数年かけて、小刻みに減らす必要がある。
- ケタミンの認可
麻酔薬のケタミンが、いよいよ処方薬として政府の認可が下りた。即効で、難治性鬱にも効果があると言われるが、果たしてどうか。
- 解離性障害
解離性障害とは現実感覚の喪失である。マリワナを吸った後、何時になっても覚めない感覚と表現出来るかも知れない。
- 細菌と脳の会話
腸内に棲む細菌は脳と会話をしている。この会話が痴呆、自閉症その他の心の病に関係しているらしい。
- 何故突然天才になるか
卒中、頭の強打から突然天才が生まれる時がある。左脳の縛りがなくなり右脳の創造性が開花したためと説く。
- トローマは遺伝するか
親が経験したトローマは子孫に遺伝するか。今遺伝する遺伝しないで論争が起きている。
- 進まない精神病治療
過去40年間に精神医療は劇的に変化したが、一向に治療の前進が見られない。どうしたらこの難問を解決出来るか。
- アルツハイマー病を起こすヘルペスウィルス
口唇ウィルスが免疫の衰えた老人の脳に入り、活性化し脳にダメージを与える。
- 睡眠と感情のコントロール
睡眠は記憶形成と感情安定化に寄与している。不安のレベルを低下させ、より決断し易くする。
- 心理実験に疑いの目
スタンフォード大学が行った刑務所実験が今疑いの目で見られている。果たしてどこまでが真実で、どこからやらせか。
- 静かな目
4大会全部を制したテニスチャンピオンのウイリアムズは、追い込まれた場面で静かな目で凝視する。ここに奇跡のヒントがあった。
- 創造性を高める方法
精神を集中すれば閃きが得られると考えそうだが、実際には二つ三つ違った仕事を同時進行させた方が、素晴らしい閃きが得られる。
- 直感を聞くべきか
勘に頼って良いものだろうか。科学の発達した今、勘だなんて時代遅れと感じるかも知れないが、神経科学者は意外にも勘を信頼しろと言う。
- 虐待経験は遺伝する
虐待を受けるとその影響は本人に後遺症として残るばかりでなく、その先3代に渡って遺伝的影響が残る。
- 感情と細菌の関係
強いストレスが下痢を起こすのは知られているが、腸に住む細菌が感情を支配するらしい事が最近分かって来た。
- 抗鬱剤と離脱症状
プロザックが登場してから30年経ち、社会及び患者にどのような変化があったかを特集する。
- 孤独の薦め
我々は孤独を嫌うが、最近の研究によると孤独は創造性を高め、良きリーダーを作り、精神衛生にも良いと言う。
- 完璧主義
我々は完璧主義も必要と考えているかも知れないが、専門家は完璧主義を危険な兆候と見ている。何故なら心の病と関連しているからである。
- ナルコレプシー(睡眠病)
難病と言われるナルコレプシーを、自身の経験と、科学者達の熱い発見競争物語で語る。
- 才能、努力あるいは幸運か
我々は成功する人たちを見て、努力、才能で勝ち取ったと言うが、実際は時と場所に恵まれていた。
- アインシュタインの奇癖
歴史上の科学の天才には風変りな人が多い。彼らの奇癖は才能に役立っていたのであろうか。
- デジャブー
右側頭葉に腫瘍を患った患者がデジャブーの本質に迫る。デジャブーとは脳の記憶処理のエラーと現在は考えられている。
- 第二の視覚
目に入った情報は脳皮質の視野に送られて処理され、我々は見たと感じる。しかし、目からの情報はそれ以外の脳にも送られていて、それに反応しているらしいことが分かった。
- スマホの見過ぎ
人類は今まで数千年もの間、何もすることがない時は空想の世界を楽しんできた。しかし今はスマホあり、ソシアルメディアあり、Eメールありで空想する時間が無くなってしまった。この変化は大きく、我々の心に対する影響、社会全体の創造性に対する影響は計り知れない。
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- 自閉症の原因
生まれた時の臍帯中の血液に含まれる多価不飽和脂肪酸の量が自閉症発症に関係していた。
- 脳深部刺激の強迫行為への応用
脳深部刺激療法が発達して強迫行為の治療に応用されるようになり、効果を発揮しているようである。
- 躁鬱病脳の違い
躁鬱病の脳では島皮質と線条体の会話がない。
- 過食症の治療
頭皮から直流電気で刺激して脳患部の不具合を治す。
- ドモリの原因
今までは心理の問題と考えられていたが、今は脳の障害と考えられるようになった。
- 臨死体験とガンマー波
臨死体験とはコンピューターのデーターダウンロードに似ていて、人生に起きたあらゆる記憶が一瞬にして解き放たれる。
- トブ遺伝子
文字通り飛ぶの意味を持つ遺伝子がストレスを抑制して、鬱、恐怖、不安を和らげる働きをしているのが分かった。
- ケタミンには常習性はない
接種後にドーパミンレベルが下がるので常習性は動物ではなかった。
- 鬱はケミカルバランスの問題ではない 従来言われて来たセロトニンのバランスが狂って鬱を発症する説は嘘だったらしい。
- 最新の統合失調症研究
タンパク質の機能を変化させる遺伝子変異が、統合失調症の発症リスクを20倍から50倍も高めていた。
- 細菌叢変化と不安
腸に棲む細菌叢が変化すると動物が臆病になる。細菌の代謝副産物である4エチルフェニル硫酸が原因と言う。
- 躁鬱病の遺伝子座
遺伝子研究から躁鬱病は免疫に関係していること、統合失調症、鬱病、注意欠如・多動症と遺伝子的に似ていることが判明した。
- ヒスタミンと鬱
現代心の病で最も注目されているのは鬱であるが、この病気を引き起こす原因にヒスタミンがあるらしい。
- ケタミンの作用機序
シナプス後にある受容体がシナプス前にある受容体に信号を送り、グルタミン酸の分泌を抑えていた。
- 行為が摂食障害を加速させる
摂食障害はその行為自身が脳の報酬回路、食欲回路を変化させ、症状が慢性化していた。
- 扁桃体が恐怖を抑えている
今まで扁桃体は単に恐怖反応のハブと言われていたが、実は恐怖を抑制する重要な役割もしていた。
- 鬱こそパンデミック
そろそろ鬱も、コロナと同じ位真剣に取り組む時期に来ていると強く主張する、鬱で苦しむ子供を持つ父の嘆き。
- 血液脳関門と統合失調症の関係
血液脳関門の機能が損なわれるために炎症が脳に入り込み、統合失調症が発症すると言う仮説。
- 不安が長引くかが問題
コーヒー茶碗をひっくり返して直ぐ忘れる人と、長引く人では心の健康維持に違いが現れる。
- どもり治療薬
統合失調症治療薬であるリスペリドンが、どもる人の脳の線条体の活動を活発にするのが分かった。
- 自由な心と脳波
退屈な仕事をすると心は彷徨する。その時に脳はアルファー波を出して創造的思考に入る。
- 腸内細菌と心の関係
腸内の細菌のバランスが崩れるとネズミの行動が鬱状態に近くなる。そこで健康なネズミから不足している細菌を取り出して鬱ネズミに口から与えると鬱が解決した。即ち新しい抗鬱剤の登場である。
- 恐怖、不安と神経回路
従来は脳の別の回路で発生していると考えられていたが、実は同じ領域が関与しているのが分かった。
- 拒食症と代謝異常の関係
拒食症遺伝子変異は、他の心の病気を引き起こす遺伝子変異と似ていた事と、代謝に影響を与えている事であった。
- 意識は連続しているか
意識の前に無意識による情報処理があり、無意識は連続的であるが、意識は断続的である。
- 嗅覚喪失とパーキンソン病
パーキンソン病の最初の予兆が、匂い感覚の消失であることがある。 匂い感覚の消失はパーキンソン病の主症状が現れるかなり前から出る。
- アル中と脳の不全
内側前頭前野皮質の一部の機能が不全になっていて、アルコールの誘惑に抗えなくなっている。
- 神経症者は不安を好む
神経症者はリラックス訓練をしても不安は和らぐ事はない。彼らは予防的に不安になろうとするからである。
- ブロッコリーの芽と統合失調症
ブロッコリーの芽から抽出したスルフォラファンが、将来統合失調症改善に使われる可能性がある。この物質はグルタミン酸をグルタチオンに変えてグルタミン酸のレベルを下げる。
- ケタミンと樹状突起の変化
鬱状態を経験したマウスでは樹状突起スパインの数が減少するが、ケタミン治療を施すと数が戻っていた。
- 強迫行為の原因
cingulo-opercular networkに問題が起きていて、間違いを認知する脳が活発であるのに対して、行動を停止させる脳が不活発であった。
- パーキンソン病の原因
盲腸を摘出した人はパーキンソン病になり難い。盲腸に存在する毒性蛋白が、迷走神経経由で脳に到達した可能性がある。
- レトロウイルスと薬物依存症の関係
レトロウイルスが薬物依存の原因らしい。注射器を使う薬物中毒患者にHK2と呼ばれるレトロウイルスが高率で発見された。
- 勇気の脳
扁桃体に存在するOLMの呼ばれる細胞が、脳波を発して、勇気の源になっているのが分かった。
- 悲観主義の原因
尾状核と呼ばれる脳を刺激すると、動物がより悲観的決定するのが分かった。神経症治療に道を開くかも知れない。
- 妊婦の炎症と胎児の心の病気
妊娠中の女性が炎症を起こすと、胎児の脳の発達に影響がある事が分かった。
- 新しく発見された不安遺伝子
GLRB(グリシン受容体B)遺伝子の4つの変異体が、不安症、パニック障害の発症に関係しているのではないかと言う。
- 分析より直観
分析的思考は、解決方法が既に分かっている時には有効であるが、解決方法が分からない時は、直観の方が有効である。
- 強迫行為と想像過剰
強迫行為の患者では、想像過剰と現実からの乖離が見られる。
- 鬱と反芻思考
鬱状態の人は、反芻思考と言われる、取り留めもない悲劇的思考を考え続けるが、このメカニズムが分かって来た。
- 意識とは通訳なり
我々は意識でそれほど自分を制御していない。意識とは言わば通訳の役割をしている。
- 創造性と小脳
従来、体で覚える脳、あるいは動作を指示する脳と考えられていた小脳が、予想に反して創造性に結びついているのが分かった。
- どもりの脳と治療法
どもりの脳では、脳の言語野を結ぶ神経束である、弓状束の第三分枝が消えていた。
- ぼやけた境目
統合失調症、躁鬱病、鬱病は互いにリスク遺伝子により発症していて、その境目がはっきりしなくなって来た。
- 喜びを求める心の回復
ケタミンは即効性があるばかりでなく、喜びを求める心をも回復した。
- エピジェネティック・マーク
最近エピジェネティックスが注目されてきた。からくりはDNAを包み込むタンパクのメチル化にある。
- 習慣
我々の日常は習慣の自動行動で、中々これを変えるのは難しい。
- 記憶の仕組み
記憶とはニューロン間の長期的連結強化である。光遺伝学を使って初めて突き止めた。
- 思春期に発症する心の病
前頭葉、頭頂葉、側頭葉は思春期に遺伝子の影響を受けて厚さが変化する。心の病の多くが思春期に発症する様子が分かった。
- 心的外傷は遺伝する
トローマを受けると、マイクロRNAが変化することにより、その影響が3世代に遺伝する
- 新しい不安中枢
外側中隔と言う新しい部分が不安の発生に関連していた。しかも2重否定が肯定を意味するように、末端に指令していた。
- 男女の脳の違い
男では脳の前部と後部、女では左右の
連結が際立っていた。
- 胎児期の有害な遺伝子ネットワーク
統合失調症の発症には有害な遺伝子ネットワークが絡んでいて、前頭葉の神経細胞発生を妨げていた。
- 強迫行為よさらば
光遺伝子工学で線条体を刺激すると強迫行為が止んだ。
- 妊婦のインフルエンザ感染と躁鬱病
妊娠女性がインフルエンザにかかると、その子供が躁鬱病になるリスクが感染しない場合に比べて4倍ほど高まる
- 人間の脳の進化はエピジェネティックス
クロマチンに被われるDNAに人間の脳の進化の秘密が隠されている。
- 恐怖反応は扁桃体だけではなかった
扁桃体を欠損した人も炭酸ガスを吸うとパニックを引き起こした。
- 妙な食事の組み合わせ
おかしな食事の組み合わせをする人は過食症に多い。彼等はその最中に興奮しそして自己嫌悪に陥る。
- 同性愛の原因はエピジェネティックス
親のエピマークが消去されずに子供に遺伝し、性の不発達が起きる。長年の進化論的疑問が解けた。
- やる気を起す回路
前頭前野皮質と脳幹の背側縫線核を結ぶ回路にやる気の秘密があった。
- 小さな扁桃体がPTSDを起している
海馬が小さいとは20年前から言われていたが、扁桃体も際立って小さいのが分かった。
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