- 新しい遺伝学
位相関連ドメインと言う聞き慣れない言葉を耳にするようになった。より立体的にDNAを観察でき、DNA4文字の乱れ以外の遺伝病が分かって来た。
- 入り口効果
冷蔵庫の扉を開けた瞬間に、何を探しているのか忘れる事がある。入り口効果と言い、脳の情報処理がここから見えてくる。
- トンネルビジョン
アグネスは一度に一つの物しか見る事が出来ない特別な症状を持つ。目には問題がないのに、一か所以外は盲目になる症状が、我々の脳の情報処理の秘密に光を当てる事になった。
- 常に幸せは良くない理由
幸福を増進するとは、潮の流れの逆に泳ぐようなもので、最初から無理がある。
- 新脳地図完成
ヒューマン・コネクトーム・プロジェクトから得られた情報を元に作成された新しい脳地図が完成。新たに97の領域が加わり、全部で180になった。
- 言い間違い
言い間違いは無意識に潜む欲望の現れか、それとも単なる脳の間違いか。
- 書評”大体良い”：抗鬱剤の場合
抗鬱剤は魔法の薬ではないのをピーター・クレイマーも認める。それでも、普通の大人の鬱状態には有効であり、統計値を出して説明している。
- 脳の微調整
誰も自転車を安定させているのはジャイロ効果と思っているが、実は、脳による細かな微調整により直立している。
- 優秀な無意識
最近の心理学は、我々の意識の下にもう一つの意識、即ち無意識の存在を見る。そして意外と無意識は頭が良い。
- 統合失調症解明に一歩前進
シナプス刈込を異常に促進する遺伝子を持つ人は、その遺伝子を持たない人に比べて統合失調症を発症しやすいのが分かった。
- 失感情症
感情を全く感じないとはどういうことなのであろうか。世の中には喜び悲しみ愛を全然感じない人がいる。
- 小脳がない女性
時々脳のかなりの部分が欠損しているのに、大きな不都合なく生きている人を発見する。何故このような事が可能なのか。
- 大科学か小科学か
オバマのブレイン・イニシアチブ実現には、ヒトゲノム読み取りに発揮した大科学が必要であろう。
- ブラインドサイト
失明した人が、第二の目を獲得することがある。超自然な無意識の目と言うものであるが、この目が、我々の無意識の世界を説明し始めた。
- 疑義が生じた心理学実験
2008年に発表された心理学論文の、100本の内の60本が、再現テストに不合格になった。
- 知能指数と賢さは比例するか
知能指数と人生の成功は、必ずしも比例しないという報告
- 薬バブル
最近プロザックに対する深刻な反省が湧き起こっている。救世主ではなくて薬バブルでなかったのかと。
- 脳科学の行き詰まり
インターネット始まって以来、脳科学への期待が一気に高まったが、今改めて脳の難しさを専門家も実感している。
- ショックで心臓麻痺はあり得るか
調査で動物を捕獲すると死んでしまうことがある。同じことが人間にも起き得る。
- ぼんやりの効用
危険な任務の遂行には集中が必要であるが、インスピレーションを得るにはぼんやりが大事と言う。
- RNA元年
ジャンクと呼ばれる意味不明遺伝子が実は細胞の分化を決定する重要な役割をしていた。
- 麻酔と無意識
全身麻酔中に起きる覚醒をどうして予防するか。脳内のコミュニケーションを測定する新しい方法。
- 科学の信用が揺らぐとき
競争がはげしく、データーのねつ造が起きやすい。ピア・レビューを見直す時が来た。
- 睡眠の真の役割
睡眠の最中に脳細胞が収縮し、その間隙を利用して脳脊髄液が循環して老廃物を洗い流している。
- 新薬開発の先細り
プロザックが華々しく登場して以来25年経つが、最近新薬が聞かれなくなった。その理由を探る。
- ノスタルジア
ノスタルジアは生きる勇気を与え、人生の連続性を確認でき、体を温める。
- 喫茶店と創造力
喫茶店の快い音、雰囲気が創造力を高める。
- 脳活動地図作成
オバマ大統領は21世紀の大きな挑戦とされている、90億円の予算からなる”革新技術による脳研究プロジェクト”を発表した。
- 精神病は互いに似ている
鬱病、躁鬱病、統合失調症、自閉症には互いに共通する遺伝子素地があり似ていると言う話。
- 種の起源？
lincRNA遺伝子の変異で生じた個体が自然淘汰で生き残り、進化をもたらすと言う新しい考え
- 使い道があったジャンクDNA
ジャンクDNAと呼ばれる部分は、遺伝子をコントロールする重要な部分で、この部分に起きる変異が数百の病気の原因になる。
- ごみ屋敷患者の脳
前帯状皮質と島皮質が活発に作動していた。野暮だとか異常収集癖というのではなく処分が出来なくなっている。
- グラクソ・スミス・クライン社の悪行
抗鬱剤を未成年に処方させたこと、糖尿病薬の心臓副作用を報告しなかったこと等、金もうけに目がくらんだ商売を糾弾している。
- 楽観主義で仕事を探そう
海兵隊のパイロットからジャズドラマーを経て映画の脚本家になった人の話
- 鬱の新しい理論
抗鬱剤とセロトニン理論は信用を失ったが実はプロザックは海馬で神経細胞を再生していた。
- 記憶のメカニズムを求めて
エリック・カンデルが長期、短期の記憶のメカニズムを水生のカタツムリから解き明かしている。
- 神経細胞対自由意志
我々は己の意思で行動しているようで、実はそうではない。果たして脳スキャンがすべてであろうか。
- ストレスは脳を収縮させる
ストレスによる心の病の発症は従来心理的に説明されてきたが、実は脳に収縮が生じているのが分かった。
- 一瞬の記憶喪失
思考のつながりに不連続が起きたり何かに気を取られると瞬間的記憶喪失が起きる。
- 何故自己嫌悪が起きるか
愛と憎しみを感じる脳が動作不良になっているため
- 楽観主義もほどほどに
楽観にも悲観にもそれぞれに良い面と悪い面がある。
- デブリーフィングの有効性
世界貿易センター攻撃後の調査から、デブリーフィングは有効でないのが分かった。
- 自閉症とSSRIの関連
妊娠中にSSRIを飲むと自閉症の子供が生まれる確率が高くなる。
- 独裁者の心理
ストレスレベルの低下により、自己規制の中枢の機能が失われる。
- ミラー細胞と幻肢痛の治療
無くなった手足が痛む。鏡を見ながら錯覚を利用して幻の痛みを除去する。
- 自意識の形成
犬、猫にも人間同様自意識がある。
- 両親の遺伝子の綱引き
両親の遺伝子が平等に我々に影響しているのではない。
- 長く続かない麻薬の効果
陶酔感は最初の内だけ。依存だけが残る。
- 無意識の行動への影響
気がついていないが我々は環境と無意識で行動を決定している。
- ヒトゲノム読み取り10年後の成果
ヒトゲノム読み取りから10年経つが未だ医学応用には程遠い
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