パニック障害  インターネットオンライン会議

1998年5月27日

始めての方にご紹介申し上げます。私は会議の司会者であるボブマクミランです。今日の議題はパニック障害でゲストはスチュアートシプコ氏です。シプコ博士は医学博士でカリフォルニア州ロスアンジェルスにあるGood Samaritan Hospitalのパニック障害研究所の医学部長です。彼はこの分野での専門家で仲間内でも評判でありインターネット上でもホームページを通して良く知れ渡っています。既に2000人のパニック障害の患者を治療しその分野で広範な研究をされています。今晩はシプコ博士。今日は良くおこし頂きました。お話に入る前に先生の専門を少し説明して頂けませんか。 シプコ博士

貴方が今申したように私は沢山のパニック障害の患者を診て来ました。私の研究はパニック障害におけるストレスの役割です。コリサイストキニンとエンドルフィンが研究した主な分野です。現在はホルモンと心臓の心拍変化性を研究しています。そして私は唯一の自分自身がパニック障害を持つ専門家と思います。

ボッブ:私はここに出席している人は皆さんパニック障害が何であるか既にご存知と思いますがもう一度先生、何が原因でこのパニック障害を引き起こすのか説明して頂けますか。

シプコ博士:パニック障害と言うのは他の不安障害と違って突然起こる事が特筆されます。それは休んでいたり、眠っている時も起こります。パニックは安全な場所から離れる時、あるいは次のパニックが襲うのでないかと不安に思う時起こります。更にパニックを心配するのみならずあらゆる事に過度に心配する傾向があります。パニック障害は身体症状も伴い特に胃食道逆流を引き起こします。この症状は貴方のお父さんあるいはお母さんから引き継いでいます。殆どの場合遺伝的です。パニック障害は激しいストレスや他の病変からも起きる事があります。これらの場合臨床的にはパニック障害と同じですが、我々はこれを臓器不安と呼びます。

ボッブ:もしそれが遺伝に関係するのなら治るのでしょうか。現在では何が一番良い治療方法でしょうか。

シプコ博士:パニック障害は治り難いのです。しかしそれが心臓病あるいは発作から起きている場合は違います。何が一番良い治療方法かはその症状の激しさによります。認知療法は患者がまったく不合理な考えを持っていたり機能障害を起こすような不安思考を持っていた場合に有効です。この場合患者はあらゆる薬を飲まない方が上手く行きます。しかしこれはなかなか可能ではないです。薬が必要な場合、それは長期になります。薬はザナックスが今でも一番良いです。私は胆汁逆流をカラフェートで治療します。逆流した胆汁を胃に戻す物で薬は胃の表面を覆い胆汁を拭い去りますが体に染みこませる物ではありません。SSRIは一番良いと言われていますがその副作用即ち止めた後の症状、ある期間の後に効かなくなる事等を考えると私は使う気になりません。

ボッブ:認知行動療法は話す療法であり、行動を修正する療法ですが、それだけで済むものでしょうか、それとも薬は必須なものでしょうか。

シプコ博士:症状が強い場合は薬は必須です。認知行動療法の他に人格矯正、分析療法もまた大事です。しかしパニックがしばしば起こる場合は患者は次第に生活出来なくなり、身体的にも大きな影響を与えますので、薬が重要に成ります。

ボッブ:ここで参加者からの質問を受け付けます。私も少し質問します。

参加者 1:カフェインとパニック障害の関係を教えて下さい。

シプコ博士:私の知っている限りコーヒーを飲むのを止めるのはパニック障害の患者だけです。事実診断の基準にこのコーヒーを飲むかを質問します。患者の中には午前中コーヒーを飲む分には大丈夫な人がいます。大抵患者は自分で分かっているようでコーヒーを飲まないように言う必要がありません。

参加者 2:私は強いパニック障害に悩んでいます。入院は必要でしょうか。それに私は薬恐怖症でもあります。

シプコ博士:もし貴方が薬恐怖症ならおそらく更に病院恐怖症でもあると思います。自殺願望が無ければ入院は止めた方が良いと思いますよ。

ボッブ:それでもし先生、一番良い療法が可能として一週間に何回あるいは一月に何回行ったら一番効果があるでしょうか。少なくても最初は。

シプコ博士:最初の診断に大体2−3時間かかりますが、診断はそんなにはっきり出るものではありません。先ずどの療法が良いか決めます。薬を調整しながら患者には毎週一回病院に来るように言います。それと同時に電話、イーメイル、私のホームページを利用して私のアドバイスを聞きます。診断が下されるまでの、あるいは強い発作が薬で押さえられるまでの最初の2−3回は2時間ほど患者を診ます。患者にもよりますがその後発作が無くなりパニックと共に生きる生活に慣れるに従って回数を1/4に減らします。療法の目的によっても違いますが大体1週間に1回ですが、しかし療法に向く患者でも2週間に1回が一番良いと思います。私はカリフォルニアにいますが、アメリカ中の人を診ています。患者は私の病院に来て私が診断を下して安定化した後に患者をその住んでいる地域の医者に紹介して治療を続けて患者に合うように薬を調整します。パニック障害でもその他に複数の身体的問題を含んでいる場合は私の病院が優れています。我々の診断テストは他の病院ではありませんし、このテストは患者に合う薬を与えつつ重要な心理療法を行いながら行われます。

参加者 3:私はパニック障害を何年も患っていますが、最近は大きなパニックには合っていませんがそれでも食事に関連するものが恐ろしいし車の運転が恐怖でその他指で触るものが皆恐ろしいです。どうしたら良いでしょうか。

シプコ博士:貴方の場合は療法が上手くいきます。恐ろしいと思うものをすべてやって見たら良いです。そうすれば恐怖は減って行きます。食事はコレシストキニンの分泌を促します。しかしザナックスとカラファテが効きます。恐ろしいと感じるものにゆっくりあるいはいきなりやると良いです。

参加者 4:私のパニック障害は数回の交通事故で起こされました。運転指導員ですが過去の2回の事故で精神的、肉体的に傷つきました。1996年以来薬を飲んでいまして12月からはカウンセリングも受けています。良くなっているとは思いますがストレスの扱い方が物凄く下手です。これが典型的パニック障害ですか。

シプコ博士:これは後天的パニック障害です。PTSDと呼ばれる強いストレスを受けた後に発生するパニック障害で遺伝を起因とするパニック障害ではありません。

参加者 5
:恐怖突入をする時どれほど頻繁にしたら効果が出るでしょうか。

シプコ博士:恐怖を感じなくなるまでです。

参加者 6:パニック障害と薬物中毒の関係はありますか。母親はパニック障害でアルコール中毒です。私もパニック障害ですがアル中に成りたくありません。パニック障害とどう付き合うかは学びましたがアルコールに付いては恐怖を覚えます。何故なら母親の様に成りたくないのです。

シプコ博士:アルコールはむしろパニック障害には良い方に効くのですよ。しかしそれは短時間しか効果が無くしかも中毒性があります。約30−40%のパニック障害の人が飲酒に問題があると言われています。私の患者はあちこちで酒を飲んでいますが、適切な治療を受けていればアル中問題は発生しません。それでも私はアルコールには賛成しません。長い薬の処方の方がアルコールより依存症を作る危険性は低いです。アルコールのようにはザナックスが次第に増える事はありえません。しかもザナックスは毒性がありません。

ボッブ:ここに多くの質問が来ています。先生のお言葉に「パニック障害は殆ど治す方法はなく患者がそれに慣れる以外に無い」とおっしゃられているのですが、そうするとある人には希望が無いように思えるのですが、ここを説明して頂けませんか。

シプコ博士:治す方法が無いと言う理由ですが、パニック障害が神経系自身の問題に起因しているからです。パニック障害では神経系が非常に敏感に反応し易い。薬はそれを少し訂正しますが。しかし現状ではどの薬も永久に神経系を強くするものがありません。意志の強さ、勤勉、ダイエット、運動、良い人間関係これらは皆薬と同じように効果がありますが、最も重要なのは患者がパニック障害と両立する生活スタイルを打ち立てる事です。そうすればパニック障害はもはや病気でありません。社会の常識とは反対ですが、この適切なライフスタイルこそがパニックを少なくしあるいは少しのザナックスを飲みながら殆どパニックを消す事が出来るのです。

参加者 7:パニック障害は消えてそのままもう起こらない事もありますか。私のお父さんは20代後半にパニック障害になりまして3年間の薬を飲んだ後、障害は消え去りその後起こっていません。

シプコ博士:パニックは誰にも起こり得ますがそれがいつもパニック障害にはなりません。パニック障害は20代、30代、40代によく起こりますが、女性においては月経閉止期が危なくその頃起き易いです。所で貴方のお父さんはもしそれが遺伝子が起因している場合は未だ起こる可能性があります。

参加者 8:もう少し他の病気とパニック障害の関係を説明して貰えないでしょうか。パニック障害と他の原因で起こるパニックの違いを。

シプコ博士:この問題をここで扱うには少し時間が足りません。パニック発作は体のどういう病変からも起こり得ます。癌、他の神経条件、エンドクリン等。でも違いは遺伝性のパニック障害では子供の頃から発生が見られ、家系のどの部分でも発見出来ます。簡単に言えばパニック発作はいきなり予期していない時起こる神経の嵐です。それは大きな痙攣に似ています。

ボッブ:私は先生が薬の処方を重要に感じられているのが分かります。例えばザナックスが一番良く効く薬としても、もし他の医者が別の薬を処方したらそれの方が良いと言えますか。

シプコ博士:SSRIを最初の選択肢にするのは止めた方が良いです。しかしベンゾジエゼピン類はある種の患者に効きます。それでもザナックスを最初に試すべきです。しかし適切な薬を見つけるために試行錯誤が必要です。

ボッブ:先生、2、3のSSRIを示して頂きませんか。そうすれば参加者がどの薬を指しているのか分かるのですが。

シプコ博士:プロザック(安全で穏やか)パクシル(最も強い)ゾロフト(中くらい)ラボックス(純度が最も高い)

ボッブ:そして先生はSSRIの使用に反対するのですね。その理由は何ですか。

シプコ博士:私が反対しているのは製薬会社に対してであって彼等は医者の所に来てあたかもこれらの薬が副作用が無いように大いに薦めます。私の所にもセールスマンが来て、このナンセンスを言いましてもし私が知識が無ければ危うく聞いてしまう所です。

ボッブ:そうするとSSRIのマイナスの副作用とはどんな物でしょうか。

シプコ博士:インポテンス(性不能)です。薬を止めてもこの問題が残る事があります。これは重要です。パニック障害は結婚生活にも問題を与えます。貴方の奥さんとの唯一の関係をセックス減退で駄目にします。中耳問題(激しく目眩を起こし吐き気を伴う)が悪化します。ですからSSRIを使用してパニック障害のマイナス面を取り去っても生活全般の幸せと創造性も減退します。下痢とか吐き気とかそれともっとも問題なのはSSRIの使用を止めた後数ヶ月、数年のあと薬は既に体外にあるはずなのにこれらの副作用が数週間から数ヶ月続くのです。
最悪の副作用は視力の減退でバーチゴと呼ばれる目眩を起こす症状の一形態です。時々薬を停止してもこれらの副作用がある為に更に飲みつづけなくてはいけなくなる場合があります。永続的な目眩、耳鳴り等です。物凄い体重増加はそう簡単に治りません。

参加者 9:私は家から出られません、あるいは殆どと言うか。恐怖突入にはどういうやり方が一番良いですか。広場恐怖症です。

シプコ博士:先ず医者に行く事で恐怖突入を試したらどうでしょうか。

ボッブ:先生はさっき貴方自身パニック障害を患っているとおっしゃっていますが、どうやってご自分を治療したのですか。

シプコ博士:私は自分では治療しません。それは法にも違反しますし、正確な判断が下せません。しかしザナックス、カラファテを飲み恐怖を感じる所にわざわざ出ていきます。コンサートやその他出たとこ勝負をします。常に活動の範囲を広げようとしています。診察室にいる時は大変安らいでいますので患者は私も同じ悩みを持っているとは分かりません。しかし家庭生活を守るために心理療法を実施しています。どうしてこういう振る舞いをするか家族に理解してもらう為に努力しています。誰にも会わない夜に症状が現れます。これは生まれつき苦しんでいます。ですからこの遺伝的な恐怖を感じる場所には自然に避けるようになります。
例えば子供の学校に行くのが非常に恐怖を伴います。そこではたとえ頭が真っ白になる思いをしても、あるいは名前さえも忘れてしまう経験をしても何とかイベントとか会合に出席しようとします。家族の為には頑張ります。変なのは私の診察室が最も心が休まるのです。これは事実で広場恐怖の患者はむしろストレスが強い所がむしろ症状が出ないのです。患者にも薦めるのですが私はいつも朝2km歩きます。

ボッブ:ここでE-MEILを沢山貰っていまして、紹介しますと皆さん人間関係が駄目になっていると言ってます。パニック障害を持つと人と上手くやって行けないのですね。家族とか友人はどうしたら良いでしょうか。

シプコ博士:患者と一緒に医者に行くべきです。私が治療する時、患者が横に家族や友人がいると良い結果が得られます。

ボッブ:ここで更に質問を紹介します。

参加者 10:もし私がSSRIを処方されていてしかも私が違う薬が欲しい場合どうやって医者に伝えますか。

シプコ博士:医者は全般的にパニック障害に付いては知識が不足しています。先ず貴方はSSRIからゆっくり離脱しなければいけません。これを貴方の医者は知らないかも知れません。その場合は私が貴方の医者に手紙を書きます。あるいはもし私のインターネット掲示板に知らせてくれれば貴方の医者にどう薬を変えるか言います。また私は医者の教育用にビデオを用意しています。基本的に貴方にとっては貴方のために薬を処方してくれる医者が必要なのです。

参加者 11:私は一週間前にジプレクサを処方されまして毎日10mgを飲んでいます。そろそろ効果が出る頃でしょうか。この薬は一般的ですか。

シプコ博士:貴方の医者は貴方が分裂病ではないかと疑っているようです。パニック障害を治すのにジプレクサは使いません。

参加者12:私は保険にも入っておらずお金も無いのですがどうやって医者を探したら良いでしょうか。

シプコ博士:お金を払ってこそ治療が受けられます。治療はお金を節約する所でありません。パニック障害の専門家を自称する医者は数多くいますがそれは嘘です。しかし本当の専門的な治療を受けるにはかなりの額のお金が必要となります。しかし良い医者はいます。良く探して下さい。

参加者 13:小さな子供を持つ母親はパニック障害になり易いと言うのは本当ですか。もし私の子供がもっと大きければパニック障害にならなかったと聞いたのですが。所で私の子供は5歳、4歳、1歳半です。

シプコ博士:小さな子供のストレスはそれは高いです。一人一人の子供からパニックが発生する率は50%と考えなければいけません。

参加者 14:ザナックスを先生はよく薦めていますが、私を含めてザナックスを使用しながらパニック障害の再発を経験しているものがいます。ザナックスで上手く行かない患者に他にどうのような薬を用意されますか。あるいはザナックスの副作用は何ですか。

シプコ博士:先ずザナックスの正しい分量平均的に3−6mgを取るべきです。しかし所謂抗鬱剤であるトフラニル、エラビル等とザナックスを併用すると効果がある場合があります。副作用に付いては鎮静作用、年配の方は始めて飲むと記憶障害、ふらつき等です。それ以外はパニック障害を治す薬は安全です。どの薬にも副作用と言うものがあるものです。

ボッブ:先生、先ほどパニック障害の診断テストについて述べられましたが、どんなテストがありますか。子供と大人の違いは。

シプコ博士:子供の診断は難しい。暫くは子供の生活を楽にさせて待ちましょう。パニック障害は臨床診断でするべきですが、24時間モニターで心臓のチェックもします。24時間モニターの胆汁逆流を調べ、ザナックスとカラファテの分量とタイミングを測ります。

参加者 15:私は変な恐怖がありまして、一人で物事をするのが恐ろしいのです。外に出るのも恐ろしいし、一人で旅に出るのが物凄く恐ろしいのです。いつも自分自身を苛んでいます。25歳ですし独立もしたいのですがどうしたら良いでしょうか。一人で克服するべきかあるいは誰かに助けを請うべきか教えて下さい。この恐怖症は物凄く寂しくさせます。こんな恐怖症ってありますか。

シプコ博士:貴方の症状はパニック障害ではないようです。でもパニック障害の人は相手を欲しがるものです。友達に良き友になってくれるよう打ち明けたらどうでしょう。よい療法を受ける事も大切です。自分でも改善できます。自分を責めるのはよしましょう。多分性格と言うより貴方の持って生まれた体質に根差すものが原因でしょう。

参加者 16:私はゾロフトの処方を受けていますが、2年間飲んだ後最近その分量を上げました。私は医者から嘘、あるいは間違った情報を与えられたと言う事ですか。ゾロフトは一番良く効くし副作用も無いと言う事で。

シプコ博士:もし貴方が医者からゾロフトが副作用も無くセックス障害、体重増加、薬を止めた後の障害に付いて知らされていなかったとしたらそれは問題ですね。

参加者 17:もし私がザナックスに体質的に耐えなれないとしたらどうしたら良いでしょうか。この薬は私の気を変にしますしパニックを起こさせます。

シプコ博士:それは耐えられないと言うより分量が足りないように見受けます。どの位の分量ですか。

参加者 17:5mgです。

シプコ博士:5mgは十分ですが、10mgに上げる必要がある時もあります。ザナックスは気を変にはさせません。人を鎮静させる効果があります。でも人それぞれ脳の化学構造は違いますから。もしザナックスが上手く行かなければトフラニルもパニック障害に効果があります。しかし再び申し上げますが、的確な診断が良い治療方法へ導きます。貴方への診断が的確かどうか知りません。

参加者 18:先生はハーブをパニック障害に試した事がありますか。

シプコ博士:個人的にはした事がありません。ハーブで治った人は私の所に来ません。カバカバ、バラリアンが時々効く事があります。

参加者 19:アチバンの長期服用はどうでしょうか。

シプコ博士:ある人にはザナックスより効きます。長期に服用しても安全です。

ボッブ:私はパニック障害に悩む多くの人が欝でも悩んでいると思うのです。パニック障害は難しい病気であり生活のあらゆる面で不自由を与えますので。先生は欝に対してはどう対処されますでしょうか。カウンセリングによる療法をすべきでしょうか、それとも薬を処方しますか。

シプコ博士:欝はパニック障害の人々の半数以上に見られます。これらの人は大抵パニック障害その物を上手くコントロール出来ていません。しかしパニック障害が上手く治療で来た上でなら抗鬱剤を処方します。例えばトリサイクリックです。必要ならSSRIも上手く作用します。
セルゾン、ウェルブツリンは止めた方が良いでしょう。薬は数種混ぜて使うのが大事です。

ボッブ:トリサイクリックに付いては名前を教えて頂きませんか。それとSSRIも。

シプコ博士:トフラニル(ゴールドスタンダード)、エラビル、シネクアン、パメラー、ノープラミン等がトリサイクリックです。SSRIにはプロザック、ゾロフト、パクシルです。プロザックは効果が一番弱いですが、一番安全です。始めはプロザックを1日2.5mg、あるいはラボックスを25mg、ゾロフトを25mgで開始します。パクシルは最も強いので避けるべきです。でもSSRIは少量で開始すべきです。

参加者 19:私は今1日200mgのゾロフトと0.5mgのザナックスを1日3回処されていますが、それでも不安発作が止まりません。医者はザナックス中毒を恐れています。パニック障害は治らないので薬中毒は心配するべきものでしょうか。

シプコ博士:貴方の医者は間違っていますね。私は200mgのゾロフトを問題にします。私でしたらザナックスを一回1mgにあげますね。そしてパニックが止んできたらゾロフトを毎週25mgずつ下げていき4週間後に100mgにします。それからザナックスの分量を少し上げる必要があります。何故ならゾロフトは肝臓でザナックスの分解を妨げる効果があるからです。

ボッブ:シプコ先生、先生のインターネット上のホームページを教えて頂きませんか。

シプコ博士:サイトはhttp://www.algy.com/pdi/です。

ボッブ:更にここに沢山の情報が用意されたサイトがあります。名前はNoodlesでサイトはhttp://www.algy.com/anxiety/contents.htmlです。

ボッブ:シプコ博士、今日はどうもありがとうございました。2時間半我々と共に話して下さいまして大変ありがとうございました。皆さんも今日のお話に興味を持って何か重要な情報を持って家に帰られる事を願います。

シプコ博士:どうもありがとうございました。皆さん良くなりますように、さようなら。



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