考えまくる


神経症者が考えまくる状態は明らかに異常です。丁度パチンコ依存症の人が、
なけなしの最後のお金を持って、パチンコ屋に走って行く姿に似ている。
何事も依存症になると止められなくなるが、恐らく止めないとならないと考える脳、あるいは止める実行力のある脳が既に消えているからだろう。最後は、物理的に動作を停止させるしか方法はなくなっている。

どうしてこんな事になるのであろうか。
健康な脳では、脳が暴走しないように安全スイッチが付いている。健康な人では、例え強い不安に襲われても、それをどう解決するかをあまり追及しない。従って脳の暴走も経験した事がないから、彼らに、神経症の症状を説明しても理解出来ない。それに対して、スイッチが作動不良になっている神経症者では、自然にしていると何時の間にか脳の暴走が始まっている。気が付いた時は既に手遅れの状態だ。

安全スイッチが作動しなくなると、不安に襲われた神経症者は、それを取り除くために真剣に考えこむ。考え込んだ脳は解答を出す。しかし、神経症脳が考案した解答が成功する分けがなく失敗して、不安のレベルはいよいよ上昇する。

この不安、解答、実践、失敗がぐるぐる回りして止まらなくなった状態が、神経症と言う精神病なのです。患者は最早半狂乱であり、ドクターストップ以外には方法がなくなっている。無為療法とはこのドクターストップをかけるサイトであり、斎藤自身もドクターストップで神経症脱出に成功している。

ドクターストップとはあらゆる療法の完全停止です。
あらゆる療法の完全停止とは早い話が、思考を停止せよという事で、頭に良い考えが浮かんだら、直ちにそれを否定する。否定しても神経症脳は次の解決策を提案してくる。大変魅力的であるが、泣いてその提案を切る。又新しい考えが現れるが同じく否定する。これを繰り返す分けで、そんな事が出来るかと神経症者は疑うが、ドクターストップで斎藤は人間が変わった。以来もう、25年も安定的に健康世界に生きていて揺るぎない。

斎藤は今から25年も前に、”対人恐怖を解決するにはどうするか”の思考を完全停止した。地獄に行くより苦しい決断であったが、実行したら意外と簡単で、翌日から人が変わったように雑用に精を出し始めた。今は対人恐怖なんて他人事で、若い女性を見ても何の事もない。

神経症に生まれたら、何時かは清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要なのです。これを拒否し続けると、人生は崩壊する。

将来、脳の科学が神経症の原因を解き明かすであろうが、我々はそれまで待てない。幸運にも斎藤は、既に神経症で過ごした年数より、健康で過ごした年数の方が長くなった。時々フラッシュバックが襲って来るが、お愛想みたいなもので、そんな時に神経症者との距離が近くなる。しかし、間もなく脱出して、神経症者との距離がまた離れる。

神経症者と仲良く話すようでは貴方の人生はないのです。断固療法を停止して、明日から別人になろう。改善を繰り返し言う態度は、自分は神経症を治さないと言うに等しい。改善を言い始めたら貴方の人生はないと覚悟すべきだ。



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