なぜ質問をしてはならないか

神経症とは脳が暴走している大変恐ろしい病気なのです。神経症者の脳からは毎分毎秒質問が出まくっていて止まらない。そのため、彼等の多くが人生の全エネルギーを解答を得るために消費して生活を破壊してしまう。

私も16歳の高校2年生の時から対人恐怖の解決を求めて人生を彷徨し始めた。あっと気がついたら48歳になっていて、一人さびしくアパート暮らしをしていた。やっと定職にはついたものの、トラック運転手という肉体的にきついものであった。あの当時まだ日本が景気が良いころであったのが幸いして、孫受けのトラック運転手でもキチンと生活すると貯金ができ、その貯金が今生きていてこうして老後を幸せにしている。

48歳のある日にこの質問人生が私を駄目にした原因ではないかと気がついて、以来一切の質問を停止して現在に至っている。しかし多くの神経症者がこの無駄に気がつかないで、強迫観念に煽られるまま、死ぬまで質問を繰り返す。そのため神経症者の多くが生活保護すれすれか、それ以下の収入に転落してしまう。

先日この掲示板に、私に対して”初心に戻って我々を指導してくれ”のような書き込みがありましたけれど、そんな馬鹿なとあきれてしまった。この人は10年前も神経症であったし今も神経症であるのに対して、私は神経症が治ってしまって、神経症者とは精神的に距離が離れつつある。以前はかなりフラッシュバックを経験したが、最近はほとんどなくなってしまったから、神経症とは一体なんであるのかが分からなくなっている状態なのです。

これほどの朗報はないであろうと思うのに、もう一度初心に戻ってとは、もう一度狂えと言うことであろうか。統合失調症の世界で、病気を抜け出した患者にもう一度統合失調症に戻ってくれと言うようなものでこれは酷い。
私はこのような人たちに毎日囲まれて、ほとんど会話の手段を失っている。しかし、会話の手段を失った自分をむしろ誇りに思っている。



ホームページへ