神経症とは1


神経症とは無限運動をしている円盤に例えられる
神経症者ではストレスを受けると心に神経症円盤を回転するモーメントエネルギーが発生して、円盤は回転し始める。円盤が回転し始めると、神経症者は神経症不安の原因解明とその対策に必死になる。必ず対策を発見しそれを実行するが失敗し、挫折感は更なる円盤の回転エネルギーを生む。一度この円盤の回転が始まると停止することはなく、殆どの人は一生神経症との戦いで終わってしまう。故に神経症を難治性の強迫性精神障害とする。その強迫性を列挙すると、
  • 向上心の達成欲求が止まらない。強迫的に向上心を考え続け、一生涯考えてもその異常に気がつかない。
  • 質問が止まらない。雑用とは何をしたら良いでしょうかのような、一笑に付すような質問をしてくる。
  • 疑問の解消を優先し、その前に立ち上がることを拒否する。健康な人は、たとえ疑問があっても体が自然に動くが、神経症者は疑問解消を最優先するため、終日部屋に座って考え込み、家族と社会の大変な負担になる。
  • 動きという生命の維持に必要な動作に障害が出ているのに、森田療法、無為療法、禅、「無」等、心理哲学的考察が止まらない。

無為療法とは
無為療法は従来の療法と違って患者に一切の回答を与えない

無為とは治す行為をしないの意味で、禅の悟りの境地である「無」に通じる。無駄な論争を嫌う道元禅と同様、理由を問わず目の前の雑用に精を出すよう指導する。道元禅でもあらゆる解釈を排して単に座禅をする事を要求する。これを「座禅が座禅をする」と言うが、無為療法でも「雑用が雑用をする」でないとならない。

原因を究明せず、方法を発見せず、治療法を実行せず、失敗もせずとやると、神経症回転円盤に回転エネルギーが発生しないから次第に速度は落ち、最後に停止する。


 神経症とは意識の暴走と無意識の作動低下
神経症では、不安により意識が過剰になっていて、無意識が抑え込まれている。このため、生活に伴う動作は困難になり、感情が生活を圧倒し、歪んだ心の力学が鬱状態を引き起こす。



 無意識の重要性
無意識とは、意識の黒板に書きだされない情報処理の全てを言う。無意識こそが我々の豊な生活を保障しているから、無意識の活動が抑えらえると、生活が大変困難になる。無意識の役割を挙げると、 

 * 呼吸、脈拍、体温調節、睡眠等、基本的体の維持。
 * 自分を取り巻く環境を常時監視するレーダーの役割。
   1 2(関連の文献)
 * 創造、閃き、思考の熟成、決断等、第六感に関わる。
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 * 歩行、スポーツ、自転車乗り等、体が覚える動作。
   1(関連の文献)
 * 日常のお決まりの雑用、作業等。

  意識を抑えて無意識を再活性化するには
一日座って考え続ける癖を止め、先ず立ち上がる。立ち上がったら目につく何かの処理をする。これは健康な大人全員がすることで、療法ではない。嫌と言うなら、生きる事を否定することになる。

 神経症では、何故日常の雑用が困難になるか
健康な人では意識と無意識が共同作業をしながら雑務をこなす。心は平安であり作業は早い。神経症者では無意識が抑えられるため、動きは無意識から分離し、動きに対する深刻な疑いが生じる。



神経症と化学的平衡
神経症が治るとは森田療法が言う完治とは違う。化学反応の平衡状態に似ていて、反応は右にも左にも行くが、一方的に右(健康状態)にずれた状態を神経症の治りと言う。
我々は化学の授業で化学平衡を学んだ。例えば酢酸を水に溶かすと下に示す平衡状態が現れ、酢酸の分子は3つの状態を同時に維持している。反応は右にも左にも行き、一定温度で一定の平衡を保つ。
CH3COOH(酢酸) CH3COO- +  H+(+-に電離した状態)

酢酸のビーカー中での状態
神経症を化学平衡で説明すると
神経症が悪い状態 神経症の状態 回復した状態 斎藤の状態 健康な人
神経症健康 神経症健康 神経症健康 神経症健康 神経症健康
100:1 10:1 1:10 1:100 0:∞無限大
1日の大半が神経症に張り付いている 神経症ではあるが仕事が出きる 雑用がスムーズに出来て敢えて仕事、勉強、将来を考えない ほぼ神経症全快状態だが、完全にフラッシュバックフリーにはなっていない 脳が神経症状態を全く起さないから神経症とは何か理解出来ない

神経症と量子力学
神経症者のニュートン力学 斎藤の量子力学
位置 自分の位置を特定出来るし特定しようとする。 自分の位置は麓にいるか頂上にいるかの二者択一である。
移動 麓から山頂へは努力を重ねてゆっくり移動すると考える。 麓から山頂へは1秒の100分の1で到達する。
改善 従って以前に比べて改善したと言う。 治りか神経症かの選択であるから途中の改善状態は存在しない。
ルート 頂上へは連続するルートがあると考える。 頂上へのルートは存在せず。
努力 我慢して努力をすれば登頂に成功すると考える。 我慢と努力が消えた時、既に頂上に立っている。

フラッシュバック(Flash-back)
フラッシュバックは神経症の本質であり、我々は中々根絶できない。フラッシュバックとは突然襲う神経症の激震であり、ちょっとした心のストレッサーで何時でも起こり得る。神経症者では毎時、毎分起きているから何時もフラッシュバックの状態であるが、神経症が治りかけた人、治った人ではこの回数が大幅に減っている。斎藤の現在の発生率は数ヶ月に1回で、ここ迄来るには10年の歳月が必要であった。

神経症の治癒過程
ムードスウィング(心の上下動)は無為療法を実施した直後から殆ど消滅するが、フラッシュバックは簡単には消えない。斎藤の場合、5年経った時点でかなり怪しい時があったが、継続的に無為療法をやることにより、今は数ヶ月に1度位に減少していて殆ど健康な人と変わらない。


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