神経症とは2


(1)神経症を難治性の精神障害とする
神経症は各国で国民の1%が罹患していて、文化、地域差は認められない。特徴として極めて治り難く、残念ながら今まで世界で治しに成功したのは、斎藤と日本の他の3人だけである。神経症は脳の構造的な問題から発症しているから、カウンセリングは意味ない。
は意味ない。



(2)NIMHの研究発表から原因は遺伝子にあるとする
2005年5月10日、NIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)の研究発表によると、我々神経症者はセロトニン搬送体遺伝子(Serotonin Transporter Gene)の変異体(Variant)の内短い方の遺伝子を持ち、この遺伝子の影響を受けて脳前部にある帯状回 (Cingulate) の灰白質(Gray Matter)の形成が少ないと言う。また帯状回と扁桃体(Amygdala)を結ぶ回路の灰白質と神経細胞が少なく、連結が弱い。帯状回には扁桃体の恐怖反応を和らげる働きがあり、回路の弱さが扁桃体の恐怖反応の抑制を難しくしているのだろうと説明している。

セロトニンの活動は、脳の初期の発達段階で感情を処理する回路作成に重要な役割をする。短い遺伝子は回路の成長を妨げ、その結果として扁桃体の過剰反応抑制が難しくなり、神経症的不安を発生させると考えられる。生活のストレスを重ねるに従い、本格的神経症、鬱状態へと移行して行くのだろうと推測している。

一方2004年1月20日発表の同じNIMH(アメリカ国立精神衛生研究所)の研究発表では、パニック障害の患者の脳では前部帯状回(Anterior Cingulate)、後部帯状回(Posterior Cingulate)及び縫線(Raphe)の3つの重要な部分で、5-HT1Aセロトニン受容体の数が3分の2に減少していると報告されている。






(3)斎藤の神経症解釈:神経症とは扁桃体の過活動とそれに影響された前頭前野皮質の暴走とする
 我々の脳には遺伝子の影響で、健康な人よりも反応しやすい扁桃体と、異常作動しやすい前頭前野皮質が存在する。それがある日に何かがきっかけで、爆発的な扁桃体の恐怖反応が起きた。それに引きずられる形で、前頭前野皮質が暴走を開始して神経症になったと解釈する。健康脳では扁桃体も過剰反応しないし、前頭前野皮質も暴走しない。





(4)神経症治癒とは前頭前野皮質の暴走停止と扁桃体の過活動の沈静化
前頭前野皮質が正常化すると心のぐるぐる回りがなくなる。扁桃体の過活動が沈静化すると、以前にはパニックになっていたであろう場面でも気がつかない内に通過している事が多くなる。





(5)無為療法とは全治根治行きのバスに乗車させない療法である
無為療法では神経症全快行きのバスを用意しないし、乗ろうとする人を阻止する。





(6)全治根治は存在しないがそれに近い状態は可能。
ホームページを開始以来、他の神経症者を注意深く観察して来たが、神経症の治しが如何に難しいか実感している。無為療法開始20年を経た斎藤の現在は根治に近く、日常神経症を感じることはゼロであるが、それを余り意識するとそこから神経症が始まるから常に動きが停止しないように生きている。


(7)神経症が治った世界は最高。10億円の価値がある