スカイプ英会話の注意点



コンピューターの長足の進歩
近年コンピューターとインターネットの長足の進歩により、スカイプを使うオンライン・トークでの英会話の学習が可能になった。私は、1995年のウィンドウズ95から開始した世代であるから、あの当時のダウンロードの遅さ、コンピューターの不安定さを考えると、スカイプのようなプログラムが実用になるとは正に夢の実現であった。スカイプが可能になると、あれよあれよと、フィリピン発のスカイプ・オンライン英会話が開始され、人々がこれを利用するようになった。

私はコンピューターが始まる遙か前から、東京のある英会話喫茶店の常連で、20年も通っていたわけですが、その熱心さとは裏腹に、さっぱり上達しなかった。無理もない、大人の完成した脳では1週間に一度、1時間ネイティブスピーカーと会話しただけでは、ほとんど変化は起きないのです。これ以上やってももう無駄だと思っていた頃、スカイプの英会話の話が飛び込んで来て、それならやろうと直ぐ開始した。

会話能力の急速な進歩
もうスカイプ会話を開始してから6年以上たち、過去6年間ほとんど毎日1時間から1時間半、フィリピンの女性を相手に会話をして来ました。その努力の甲斐あって、英会話喫茶で伸び悩んでいた私の会話能力が急速に進歩し、現在はバイリンガルの生活と言うより、英語のモノリンガルの生活を楽しんでいます。私はもう老人だから、普通なら孫の面倒を見る位しかやることはないはずであるが、私は毎日外人との話で忙しい。

ただ会話をするだけでは流暢な英語の獲得は難しいから、会話以外に、常にアメリカ映画を見て、セリフを俳優と一緒にしゃべっている。もちろん、CNNを始め、ナショジオやディスカバリーチャンネルを見て、聞き取りの訓練もしている。私の日常は、社会との接点が次第に少なくなっているから、私の生活は英語で賑やかになっていると言って良いでしょう。そこで、過去6年のスカイプ英会話の実践から得られた経験、学習効果を振り返りたいと思います。

フィリピンの英語
スカイプ英語は、フィリピンの英語と言っても間違いない。最近になって、東欧である、セルビアその他の小国が参戦して来ましたが、80%の会話スタッフはフィリピン人で、その多くが女性だから、フィリピン女性と会話すると考えてよろしい。そこで、彼女達の英語はどんなものだろうか。私が開始した時の印象は、やはりフィリピンなまりが気になった。この発音に慣れるまでに少し時間がかかったが、それほど苦労しなく、むしろ彼女達の質問の多さに往生した。

英会話喫茶に通っていた時は、主にアメリカ人スタッフであったから、彼等のあまりの饒舌にうんざりしたものだ。しゃべりが多すぎて、我々に話す時間を与えない。一つの質問に100で答えられたら、もうお手上げになる。この反対の現象がフィリピンとの会話に見られる。一体何が彼女達に、この質問の嵐を起こさせるのであろうか。これが長い間の疑問であったが、ついに私なりの結論に達っした。

一つには、スカイプ英会話各社が、その会話スタッフに、日本人生徒により多く話させるように指導しているらしい。ほとんどの日本人は、後ろから押さないと話せない状態になっているから、ある意味で正しい。しかし、私は20年間も英会話喫茶で鍛えているから、不自然な会話に直ぐ違和感をもつ。違和感を感じながら楽しい会話が出来るはずがないから、時たま不愉快に耐えかねて、「私はアンサーマシーンではない」とはっきり言って会話を中座することがあった。

質問の嵐を連発する原因はもう一つある。どうも日本人に比べて、フィリピン人のIQに問題があるのではないかと。例外を除いて、多くのフィリピン女性の政治経済社会問題の認識程度が低いし、世界地図の知識も、かなりあやふやだ。この辺を隠すために、彼等は質問でごまかしているのではないかと感じた。これは、東欧の女性と話始めた時に、はっきり分かった。東欧の女性の一般的知識は日本人とあまり変わらないから、会話が楽しい。従って彼女達は我々に余り多くの質問をしない。

でも比較的安い値段で、毎日コンピューターの前で頑張っている彼女達に声援を送ろう。彼女達に聞くと、スカイプ英会話講師として最も大変な部分は、待ち時間の長さであると言う。確かに彼女達のスケジュールが全部埋まっている事は希で、空きのスケジュールでもじっと待っていないとならない。また何時緊急の生徒が舞い込むとも限らないので、彼女達は一日中コンピューターの前に張り付けになる。それと彼女達の待遇はあくまでも契約社員であるから、どんな問題が起きても、損害を自前で払う悲しさがある。中にはけしからん生徒がいて、英語を目的と言うより、セックスあるいは買春目的で来る人間がいるらしい。そのような経験を話すフィリピン女性がいた。

更に、ここでその逆の問題を取り上げよう。フィリピンと言うと、1960年代の日本からの大量のセックスツアーが有名である。その後、半世紀が経ち、フィリピンも日本も大きく変わった。しかしフィリピンには未だ変わってない部分がある。それは貧困と犯罪の多さだ。

フィリピン発の振り込み詐欺
実は、オンライン・スキャムと言われる、セックスを餌に日本人から金をだまし取る犯罪がスカイプ英会話に発生している。ほとんど99.9%のスタッフは真面目なフィリピン女性であるが、極一部ではあるが、犯罪女性が紛れ込んでいるのは間違いない。

彼女達は、最初は真面目に英会話の先生の振りをするが、直ぐ本性を現し、いい加減に英語をしながら、カメラの前で服を脱ぎ、肌を現す。それは言わば餌であって、次は自分の家庭は貧困で困っているから、どこそこの口座にお金を振りこんでくれとせがみ始める。比較的少額の振り込み詐欺の発生であるが、これが巨額になる可能性は十分にある。
フィリピンのホテルでこの話をしたら、ホテルロビーの女性スタッフは、こんな事当たり前で、ある鉱山関係でフィリピンに訪れていた人は、数百万円だまし取られたと言っていた。

フィリピンの社会は、日常犯罪に囲まれていると表現しても言い過ぎではない。各お店の前には、必ずセキュリティーガードが拳銃を携帯して立っている。スーパーの入り口では、厳密なチェックを受ける。レジスターを逆方向に入場は決して許されない。タクシーの違法請求は当たり前で、ホテルから乗る時はホテルのドアーマンが、必ずタクシーのナンバーをメモする。繁華街の夜ではセキュリティーガードが、黒光りするショットガンを携帯しながらパトロールしているのを見てギクッとする。このような国の女性と話すのだから、日本人は少し構えて話しても、決して失礼にはならないであろう。



ホームページへ