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鈴木大拙「禅仏教入門」から 「真の知恵はあらゆる表現手段を超越したものである。真の知恵とはこの場合、神経症を脱出する手段ですが、丁寧に表現することはできない。なぜなら表現を超越しているからです。なぜ表現を超越しているのかと言うと、脳という判断の中枢がたった一つで、脳の回路が変化するのを見届ける脳が神経症脳だからです。 もし自分にもう一つの脳があり、その脳が健康であったなら変化を見届けるのは可能かも知れない。神経症者はその超越したものを先によこさなければ、自分は立ち上がらないと言い張るように、今日も考え続けている。 ホームページへ |