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「道元」松原泰道著から 道元は「悟迹の休歇」「ごしゃくのきゅうけつ」と言います。悟迹とは悟りの跡形、名残りで休歇は休止です。「何処で悟ったか、その悟りの境地や内容が目立たずさりげない、何と言う事もない」を意味し、これを最高のさとりである、と道元は評価するのです。そして、その状態が座禅に外ならないと示します。 神経症が治った世界とは何処で治ったか、治りの境地も目立たず、さりげない世界なのです。それ故、治った事を口外しない。しかし体の中から、これが神経症治癒の姿であるの確信が生まれている。 道元も言うように、悟りとは悟りにあるのでなく、座禅と言う行動の中にある。無為療法でも、神経症の治りはこうだと示す事は間違いで、雑用する姿を体で示すべきなのです。 今日も治った治らないの判定作業をして、動こうとしない神経症者には長い神経症人生が待っています。 ホームページへ |