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「道元」松原泰道著から 達磨の禅法を伝えた5代目の祖師が弘忍で、彼の門下に多くの弟子が集まった。ある時弘忍は門下に「自分の悟った心境を詩で示せ」と告げた。高弟の一人の神秀が詩で回答を寄せた。神経症者の意見を聞いていると神秀に似ていると思う。嫌な事でも率先してやり、気分本位を脱してやるべきことをやると言う。 斎藤はこれを間違いと断定します。神経症の治りとは健康であり、健康な人で鏡を磨いて努力をしている人はいない。健康とは動物本来の姿であり、人が動物本来の姿を取り戻した時、自然に気を配り、物事に工夫を凝らしている。 では、このような状態になるにはどうしたら良いか。 神経症を治す努力を停止するのです。治す努力をしないと決心して実際実行すると、既に肩から力が抜けていて、慧能の境地になっています。 ホームページへ |